森林病害虫の防除対策
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松枯れ被害対策
(1)松枯れ被害の概要
松枯れ(松くい虫被害)とは、夏の終わり頃から秋にかけて葉が急に赤くなり、松が急激に枯れる木の病気(マツ類材線虫病)です。この病気の原因は体長1mmに満たない線虫(マツノザイセンチュウ)で、この線虫をマツノマダラカミキリという昆虫が運ぶことで病気が拡がります。
(2)被害状況と被害発生のメカニズム
島根県における令和7年度の被害量は、約6.9千立方メートルで、過去最大の被害が発生した平成23年度の約5%となっています。
・全国の松くい虫被害量と発生メカニズムについての詳細はこちら(林野庁ホームページ)
(3)被害対策
松くい虫被害対策は、森林病害虫等防除法に基づき公益的機能の高い松林を「保全すべき松林」、その周辺に位置する松林を「周辺松林」として都道府県知事及び市町村長が定め、これらの松林を対象として重点的かつ総合的に対策を実施しています。
・被害対策の詳細はこちら(林野庁ホームページ)
(4)松くい虫特別防除の実施
・詳細はこちら(R8年度は終了しました)
ナラ枯れ被害対策
(1)ナラ枯れ被害の概要
ナラ枯れ被害とは
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コナラ等が夏から秋期に葉が赤褐色に変色して枯れてしまう木の病気です。この病気の原因はカシノナガキクイムシ(Platypusquercivorus)(以下カシナガと略記)という小さなナガキクイムシが媒介する病原菌(Raffaeleaquercivora)、通称ナラ菌によって引き起こされる萎凋病です。

ナラ類の集団枯死被害

カシナガ成虫
カシノナガキクイムシの生態と枯死被害
島根県では、このカシナガ成虫が5月下旬から6月下旬に前年被害枯死木の材内から脱出します。脱出したオスは体長が4.5mm前後で、コナラ(ミズナラ,アベマキ)など加害樹種の幹の主として下部に直径が1.5mm程度の孔道をあけて材内に穿入します。このとき、胸高直径が30cmを超えるような大径木(老齢木)に多数のカシナガが加害する傾向があります。
オスが材内に孔道をつくるとメスが飛来し、孔道内に産卵します。このときメスは胸部背面の中央部に5から10個の菌のうと呼ばれる円孔の器官にナラ菌をはじめとする数種類の菌の胞子を貯蔵しており、これらの胞子を孔道壁面に接種して菌を孔道内で増殖させます。孵化した幼虫はこの菌糸を餌に成長します。すなわち、カシナガとナラ菌は共生関係にあります。
加害された樹幹内に、このナラ菌が広がると辺材部に暗褐色の変色域が形成されます。変色域では水分の通水阻害が発生しますが、変色部が辺材部の大半に広がると樹幹内全体で通水が阻害される結果、樹体は急速に萎凋状態となって枯葉を枝に付けたまま枯死します。
カシナガの穿入孔道(矢印)と、ナラ菌の感染によって黒褐色に変色した被害木の木口断面
カシノナガキクイムシ被害の見分け方
被害木には次のような特徴があります。
1.被害木の幹には1.5mm程度の穿入孔が多数見られ、枯れ葉を枝に付けたままで枯死します。
2.穿入孔から多量の木屑と虫糞の混合物(フラス)が排出され、しばしば幹の地際部に堆積します。
3.被害は大径木(老齢樹)に多く、特に地際から高さ2m以下に集中します。
4.ナラ菌が材内に広がると辺材部に暗褐色の変色域が形成されます。

地際にフラス(木屑+虫糞)が白く堆積
(2)被害状況及び被害の防除法
島根県における令和7年度の被害量は、前年度並みの約0.8千立方メートルで、過去最大の被害が発生した平成22年度の約10%となっています。
・ナラ枯れ被害量についての詳細はこちら(林野庁ホームページ)
・被害木の利用についてはこちら(島根県中山間地域研究センターホームページ)
支援制度
県では、松くい虫等による被害拡大防止の支援を行っています。
・支援制度の詳細はこちら
お問い合わせ先
森林整備課
島根県 農林水産部 森林整備課
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
・森林利用推進スタッフ(地域森林計画、森林情報)
TEL:0852-22-5179
・林業ICT・Jクレジット推進スタッフ
(島根CO2吸収/固定量認証制度、企業参加の森づくり推進、Jクレジット制度)
TEL:0852-22-5178
・森林保全係(保安林、林地開発)
TEL:0852-22-5169
・造林係/森林育成係(造林、種苗、森林病害虫の防除)
TEL:0852-22-5177
・治山係(治山事業、地すべり防止事業)
TEL:0852-22-5172
・林道係(林道事業、林道の災害復旧事業)
TEL:0852-22-5171
FAX:0852-22-6549
E-mail:shinrin@pref.shimane.lg.jp