8月19日質問項目2

2.全国学力調査の結果

○山陰中央新報(岸本):全国学力テストの結果について伺います。

 先日、結果が公表されまして、島根の正答率は小6の国語と算数、数学、あと中3の英語で全国平均を下回る結果になりました。中3の国語は全国平均並みでした。全国との差は、中3の英語を除き、直近5年で最も広がっているという状況です。現状についての御所感を伺います。

 

○丸山知事:私は、全国数値との差引きがどうだこうだというところにあまりこだわりを持ってないというのは重ねて申し上げているところでございまして、基礎的な知識を問うような問題が解けていない状況というのを改善すべきだという認識でありますので、その数値について、県教育委員会はいろいろコメントもしたと思いますけども、私自身は特にコメントはないというところであります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 関連してなんですけども、授業時間以外の平日の1日当たりの学習時間も明らかになりまして、1時間以上だったのは島根県の小6が48.5%、中3が46.4%で、ともに減少傾向が続いているという状況です。小6は全国平均よりも1.4ポイント下回り、全国並みでしたけども、中3は15.2ポイント下回り、全国平均との差が顕著になっているという状況です。この結果に対する受け止めや考えられる原因、また今後の必要な対策についてどのように考えられているか伺います。

 

○丸山知事:私自身は、この点について原因分析とかしてないので、特にありません。

 この数字が下がるということ自体がいいことなのかどうかというと、それはいいことじゃないと思いますので、それは、ただ、その責任、原因が誰にあるのかというと、家庭での勉強時間ですから、基本は家庭にある。その家庭でそういう時間が必要だという認識が、残念ながら十分に共有されてないということについて、学校側も間接的な責任があるということじゃないかと思いますけども、基本的に家庭での時間の過ごし方というのは基本家庭ですから、それを学校側とか行政側とかっていう話にならないので、家庭で勉強することに重きを置かないという、それはもう家庭の教育方針なので、そんなこと言われても知りませんという家庭もおられるかもしれませんけど、好ましいというふうに思われてない家庭がおられるのであれば、その改善を働きかけるというのは考えられると思いますけども、具体的にどうしていいのかというのはちょっと分からないので、抜本的な解決策はありませんけれども、県として一部取り組んでいるのは、共働き家庭が増えておりますので、子どもの学校終了後の、これは特に小学校低学年の学校終了後の居場所になっている、つまり家庭の代わりになっている放課後児童クラブで、学習習慣が定着するように取り組んでもらえるところに取り組んでもらうような形の働きかけをしているということでありまして、問題意識は持って取り組んでおりますし、申し訳ありませんけど、市町村が取り組むべきことを我々はやっているという認識なぐらいです。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 関連してなんですけども、家庭の学習の時間が下がっているというのは、SNSや動画視聴などの時間が一方で長くなっている状況があったりですとかというのもありますし、時間を延ばしていくためには、県も推進している放課後児童クラブでの学習習慣の定着を図ったりするという方法もいろいろあるかとは思います。

 児童クラブや自治体に取材してみますと、児童クラブでは、支援員の方が教員ではないので、なかなか児童から分からない問題を聞かれても教えにくいという声とか、児童クラブは家庭に代わる生活と遊びの場だということで、なかなか学習が強制できないという声も聞きました。家庭学習の時間が長いほど、学力が高い傾向というのはやっぱりあるとされていて、児童クラブで学習時間を確保する取組というのは重要だというふうに私も思っています。学習習慣の定着を推進していく上で、現場に、児童クラブでの学習習慣の定着の必要性を浸透させていく必要があるというふうに思うんですけども、県としては今後、どのように取組を進めていくお考えでしょうか。

 

○丸山知事:いや、申し訳ありませんけど、今日の朝の記事を見る限り、この取組が重要だというふうに、山陰中央新報社なり、この記事を出されている方々が思われているとはとても思えません。学習習慣の定着が大事だと思えば、この取組を評価されるはずだけども、記事はそうなってませんよね。どこが評価されてるんですか。何か今日、今言われてることと記事の内容が全く違いますよ。

 もし放課後児童クラブに教員を配置できるんだったら、私は学校にやってもらってますよ。それができないから、どういう工夫ができるかってことを考えてやってるんですよ。そんなことができるんだったら、学校にやってもらってます、教員を配置して。学校に居残りの時間をつくってもらって、学校の先生にやってもらうのが一番いいに決まってますけど、でも、それでも勉強なんかさせるのに居残りなんかさせてもらっては困るという家庭もあるかもしれない。そういうことができないから、じゃあ、放課後児童クラブに教員を配置できるんだったら、とっくの昔にやってますよ。やれないからですよ。だって、学校本体で欠員が出てるのに、できるわけないじゃないですか。そうでしょう。だから、次善の策としてどうするか。または、学校で教えてる教え方と違うとかっていう指摘を受けたときに対応できなくなるから、教え方までは手を出さないという範囲で学習習慣の定着っていうことを現実的な目標として取り組んでいるというのが今ですよ。

 それは、教えられないというもどかしさを現場の方々は思われるというのは分かりますけども、でも、現実問題、教えると、逆にトラブルが増えるから、それは余計に問題が、学習習慣の定着のためにそういう時間を取ってもらうということが難しくなるので、そこで我々は止めてるんです、残念ながら。それやったほうがいいけども、でも、それは学校の教え方と違うけどどうなんだとかっていうことを学校の先生から言われる、家庭から言われる、そういうことまで放課後児童クラブで対応できませんよね。なので、やり方として、下校時間というか、放課後児童クラブに来る時間がばらばらだから、まず来たときに、その学年の子どもさんたちに30分、机に座って宿題をやってもらうとかっていうやり方を学年ごとにというか、放課後児童クラブに来る時間ごとに段々でやってもらうというやり方もあるし、一定の時間を決めて、全ての学年が来られたときに、一斉に机に向かってもらうという時間をつくれないかというやり方も、2つありますけど、前者のやり方というのは、片や勉強しない人たちがいて、片や静かに勉強するという姿勢、温度が違う時間帯が発生するということの難しさがあるし、一斉にというのはスペースの問題があったりする。そういうやり方を一定でどうしろというふうには言いようがないので、どういうやり方があるか、ほかのところでどういうふうな工夫をされているかということを広めていくというような取組をしなきゃいけないと思ってます。

 もともとこの話は、先ほどの一斉学力調査の話に戻るけども、この数字を都道府県単位で整理してるから、県教委とか私に聞かれますけど、小学校6年生の教育は誰が担ってますか。中学校3年生の教育は誰が担っているんですか。市町村教育委員会とか市町村でしょう。いろんな問題があって市町村別の数字が公表されないから私らに聞くのかもしれませんけど、本来、誰に聞くべきかということは、ずれてると思うんですよ、私。ただ、市町村はやってくれないから私やってますけど、本来やるべき人たちにやってもらうということでいえば、市町村長さんがどういうふうに答えるとか、市町村の教育委員会がどう答えるとかって一覧表が来てから私はコメントしたいぐらいですよ。最初の問うべき相手が県知事とか県教委じゃないと思いますよ。数字の集計をそういうふうに市町村単位でやらずに都道府県単位でやってるというだけの話なんですよ。違いますか。と思うので、その学習習慣の定着、小学校低学年の子どもたちにどういうふうにするかっていう話は、もう一義的に教育の派生として考えれば、県がやらなきゃいけないことじゃない。ないけども、誰もやってくれないからやってる。

 そういう教え方を教えるのはいいに決まってます。確かに、それは、その教え方を教えることまで及んでないので学力の向上につながってないのではないかという、今日、現場の皆さんの御指摘も、それは当たってると思いますよ。ただ、それができないから学習習慣の定着というとこまで諦めるかというと、諦めないということです。学習習慣の定着、一定の時間を机に向かって自分で勉強するという習慣を身につけてもらうというのが、これは基本的に価値観の違う家庭もあるかもしれないけども、世間一般でいえば、子どもにとって身につけたほうがいい習慣なわけなので、それを身につけてもらうように努力してもらえるんであれば、対応してもらえるんであれば、それをサポートしていくというのが県の考えです。

 子どもにとっての一番大事な無形の財産というのは、よい生活習慣なんですよ。歯を磨くとか、早寝早起きとか、自分の学校で習った物事の定着というのは、学校だけではできないので、家の中でその復習をするとか予習をするとか、分かりませんけど、一定の勉強の時間を取って自分で勉強するっていうことができるようにする。つまり、どういうことかというと、塾に行って人に教えてもらわないと学校での、人に教えてもらわないと勉強ができないということではなくて、自分で勉強するということは限界があるんです、確かに。でも、分からないことが分かるということだけで進歩なんですよ。分からない、または自分ができないとこがここにあるということが分かれば、半分分かったようなものなの。分からないっていうのの一番の問題は、どこが分からないか分からない分からなさが一番問題なんです。ここが分からないとなれば、それを誰かに聞けばいいんです。そこを教えてもらって分かるようになるという、物事を分かることの第一歩なので、私は学習習慣を身につけてもらって、自分がここは分からないので先生に教えてもらわないといけないなという気づきのところまでですけど。そういうことを、いろんな環境があって、どこの児童クラブでもできるわけでもないと思います。だから、私は全部実現できなければ公平じゃないからやらないなんていうつもりはないんです。できるところにやってもらえる、できるところとか、やってもらえる、また理解してもらえるところにやってもらえるところがあるんであれば、それは1つでも2つでもやってもらったほうがいいので、みんな悉皆でできないと、みんなオールの人ができないと県として取り組まないというふうにやってたら何も県はやることなくなりますよ。なので、少しでもよくなる要素として、県としてというか、現実に子どもさんの対応をしてもらってる現場が回る中でどういうことが実現可能なのかということをいろいろ考えてやってるのが今のやり方であります。100点ではありません。ただ、現状の中でも、これでもやってもらってるところというのは、ほかのエリアと比べると、やってないところに比べれば、プラスアルファの余分な手間をかけてやってもらってます。そういうことが広がるということが子どもさんのためになる、育ちのためになると思いますんで、私は、100点じゃありませんけど、100点でもないし、悉皆でもありませんけども、そういう事柄に取り組んでいくということに意味があると思っているので、取り組んでいきたいというふうに思っています。

 もう一つは、勉強時間の話でいうと、SNSとかの話はありますけど、我々の時代は我々の時代で、テレビゲームだ、今のとはレベルが違いましてもテレビゲームはありましたし、今と違ってテレビの視聴率高くて、テレビをずっと見てるというのはありました。それは何か媒体が変わってるということ。個別でいろんなものが見れるというバラエティーは増したんでしょうけど、そういう状況は、基本的には、そもそも勉強よりもこっちが楽しいなと思うことっていうのは、時代は変わってもいろいろあるので、それが本質的な問題というよりは、やっぱりこつこつ勉強するということの価値とか意義をなかなか社会、多くの家庭とかで共有できなくなってるということと、実際そういうことを子どもさんに働きかける時間が欠けてる。なぜならば、共働きでなければ生活水準が維持できないという厳しい状況が続いてるので、やっぱり子どもさんに直接接する時間が親御さんは少ないということ。これはこれで、やはりそれは定時で帰られても、放課後児童クラブに迎えに来られて、買物されて帰ってこられると7時とかからのスタートになるということであるとすると、働き方の改革をしたところで、家に子どもが帰ってきたときに親御さんがいるとかおじいちゃん、おばあちゃんがいるということに比べれば、それは家族が働きかけるというのは難しいわけなので、働きかけるとすれば、放課後児童クラブでそういう時間をつくってもらってるんだから、ちゃんと勉強しなきゃ駄目よというふうに親御さんとしても、子どもさんにちゃんとそういう働きかけをするとかっていうことはあるでしょうけどね。

 ちょっと何か、何しゃべってるか分かんなくなりましたけど、家庭での勉強時間というのは大事だと思います。その時間が減ってるというのは、いい傾向じゃないというふうに思いますので、その改善のために、島根県の全ての子どものために、子どもさん方に手が届くような展開ではありませんけども、できるところから取り組めることを取り組んでいくというやり方で取り組んでいるところであります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

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